CanvaでLPを作る方法は、コーディングの知識がなくても始められます。ランディングページ(LP)とは、商品やサービスの紹介・申し込み・登録などを目的とした縦長の1ページ完結型Webページのことです。Canvaの「Webサイト」機能を使えば、テンプレートを選んでテキストや画像を差し替えるだけでLPが完成し、そのままインターネット上に公開できます。
デザインの経験がなくても扱いやすいのが特徴で、在宅副業やハンドメイド・コーチング・SNS集客など、個人で活動する女性にも取り入れやすいツールです。Canvaで作れるLPの全体像と、実際の手順・注意点を順に整理していきます。
無料プランでも制作から公開まで一通り対応できるため、「まず試してみたい」という段階では費用をかけずにスタートできます。一方で、独自ドメインの使用やプレミアム素材の利用には有料プランへの移行が必要です。自分の目的に合ったプランの選び方も、この記事で一緒に確認しておきましょう。
手順を知る前に「LPとは何か」から押さえておくと、作業がぐっとスムーズになります。まずはCanva LPの基本から見ていきます。
CanvaのLP作り方を始める前に知っておきたい基本
LPを作り始める前に、目的と構成の方向性を決めておくと作業がスムーズです。Canvaの「Webサイト」機能がLPの制作に対応しており、専用カテゴリーとしてのLP機能はありませんが、テンプレートの検索窓で「ランディングページ」と入力することで関連テンプレートを絞り込めます。
LPとホームページの違い
LPとホームページは目的が異なります。ホームページは企業やサービス全体を広く紹介するのに対し、LPは「申し込む」「購入する」「登録する」など特定の1つのアクションに特化したページです。
余計なリンクやナビゲーションを省いてシンプルに構成するのがLPの特徴です。訪問者が迷わず行動できるよう設計するため、情報の順序と見せ方がコンバージョン率(CVR=成果につながる割合)に直結します。
副業や個人ビジネスでLPを使う場面としては、ハンドメイド作品の販売告知・オンライン講座の申し込みページ・LINE公式アカウントへの誘導・無料プレゼント配布の登録ページなどが代表的です。
LPの基本的な構成要素
効果的なLPには、いくつかの構成要素が共通して使われます。それぞれの役割を理解しておくと、テンプレートを選ぶ際や編集する際に迷いにくくなります。
・ファーストビュー:開いた瞬間に目に入るキャッチコピーと画像
・お悩み・課題セクション:読者の悩みに共感する文章
・サービス・商品紹介:特徴・メリットの説明
・お客様の声・実績:信頼感を高める要素
・CTA(行動ボタン):申し込み・登録・購入などへ誘導するボタン
Canvaのテンプレートはこれらの構成要素があらかじめ配置されているものが多く、テキストと画像を差し替えるだけでも一定の完成度に仕上がります。全部を自分でゼロから設計する必要はなく、まずはテンプレートを土台として使うのが効率的です。
Canvaの料金プランとLPへの影響
Canvaには無料プランと有料プラン(Canva Pro・Canva for Teams)があります。無料プランでは基本的なデザイン機能と300万点以上の素材、無料ドメイン(〇〇.canva.site)でのLP公開が5件まで利用できます。
有料プランでは1億点以上のプレミアム素材・独自ドメインでの公開・ブランドキット・AI機能の拡張などが使えるようになります。Canva公式サイトでは、料金や各プランの機能差が確認できます。初めてLPを作る場合は無料プランで一度試し、必要な機能が増えてきた段階でアップグレードを検討するとよいでしょう。
| 項目 | 無料プラン | 有料プラン(Pro等) |
|---|---|---|
| テンプレート数 | 200万点以上(無料素材) | プレミアム含む無制限 |
| 素材数 | 300万点以上 | 1億点以上 |
| LP公開ドメイン | canva.siteの無料ドメイン(5件まで) | 独自ドメイン(無制限) |
| AIデザイン機能 | 基本機能のみ | 拡張AI機能が利用可能 |
CanvaでLPを作る手順
CanvaでのLP制作は、大きく「設計→テンプレート選択→編集→公開」の流れで進みます。各ステップで何をするかを把握しておくと、作業の途中で詰まりにくくなります。ここでは初心者の方でも迷わずに進められるよう、手順を順番に整理します。
手順1:ワイヤーフレームで構成を決める
Canvaを開く前に、LPの大まかな構成を紙や別のツールで書き出しておくとスムーズです。ワイヤーフレームとは、ページのレイアウトをシンプルな線図で示した設計図のようなものです。どのセクションに何を載せるかを先に決めておくと、テンプレート選びの軸が定まります。
最低限決めておきたいのは「LPの目的(何をしてもらいたいか)」「ターゲット読者(誰に向けたページか)」「CTAの内容(ボタンに書く文言と遷移先)」の3点です。この3点が決まっていると、テンプレートを選ぶ際にデザインの雰囲気だけでなく構成の適合度でも選べるようになります。
スマホのメモアプリやノートへの手書きでも十分です。最初から完璧に仕上げようとせず、編集しながら調整していくのが実際の作業に合った進め方です。
手順2:Canvaのアカウントを作りテンプレートを選ぶ
Canvaの公式サイト(canva.com)からアカウントを作成してログインします。Googleアカウントやメールアドレスで無料登録できます。ログイン後、ホーム画面の検索窓またはカテゴリーから「Webサイト」を選択します。
Webサイトテンプレートの一覧が表示されたら、左側の検索窓に「ランディングページ」と入力すると関連テンプレートが絞り込まれます。テンプレートはカラー・業種・スタイルで豊富に揃っており、自分のサービスや商品のイメージに近いものを選んで「このテンプレートをカスタマイズ」をクリックすると編集画面に入れます。
テンプレートを選ぶときのコツは「全体のカラートーン」と「セクション構成」を優先することです。フォントや細かい装飾は後から変更できますが、セクションの並び順を大幅に変えるのは手間がかかります。
手順3:テキスト・画像・色を編集する
テンプレートを選んだら、テキストと画像を実際の内容に差し替えていきます。テキストはクリックするだけで編集でき、フォントやサイズは画面上部のツールバーから変更できます。画像は既存の画像をクリックして選択し、左側パネルの「素材」または「アップロード」から差し替えます。
色の変更は、変更したい要素を選択した状態で左上のカラーパレットから行えます。ブランドカラーを統一するとまとまり感が出ます。ページ全体のプレビューは画面右上の「プレビュー」ボタンから確認でき、デスクトップ表示とモバイル表示を切り替えて確認できます。
CanvaのLPはスマホ表示への自動対応があるものの、画像の切れ方やテキストの折り返しが崩れることがあります。公開前に必ずモバイル表示でプレビューし、文字サイズやボタンの配置を調整しておくと安心です。
手順4:CTAボタンのリンクを設定する
LPで最も重要な要素の1つがCTA(コール・トゥ・アクション)ボタンです。CanvaではボタンやテキストにURLのリンクを設定できます。リンクを貼りたい要素を選択し、上部ツールバーの「リンク」アイコンをクリックして宛先のURLを入力します。
Canvaは問い合わせフォームの直接作成・埋め込みには対応していないため、フォームが必要な場合はGoogleフォームやform.runなど外部フォームサービスのURLにリンクを設定する方法が一般的です。フォームのURLをCTAボタンに貼り付けておくだけで、訪問者を申し込みページへ誘導できます。
CTAボタンの文言は「申し込む」「登録する」などの動詞で書くと行動につながりやすいとされています。ボタンの色も周囲と明確にコントラストをつけることで目立ちやすくなります。
Canvaで作ったLPを公開する方法
デザインが完成したら、Canvaの公開機能を使ってLPをインターネット上に出すことができます。公開の手順とドメインの選択肢、公開後の確認方法を整理します。
無料ドメインで公開する手順
LPを公開するには、編集画面右上の「Webサイトを公開」ボタンをクリックします。公開設定の画面が表示されたら、ページのタイトル・説明文・検索エンジンへの表示可否などを設定します。無料プランでは「〇〇.canva.site」形式のサブドメインが無料で利用でき、URLのスラッグ(ドメイン以降の文字列)は自分で設定できます。
設定が完了したら「公開」をクリックするとページが公開されます。発行されたURLをSNSやメールで共有するだけで、すぐに訪問者に届けられます。無料プランでは5件まで公開できるため、複数のキャンペーンや商品ページを使い分けることも一定範囲内であれば対応できます。
公開後はURLにアクセスして、実際のブラウザ上での表示を確認することが大切です。スマホからもアクセスして、モバイル表示で問題がないかを実際の環境で確かめておくとよいでしょう。
独自ドメインを使う場合は有料プランが必要
「自分のブランド名を含むURLでLPを公開したい」という場合は、独自ドメインの使用が必要になります。独自ドメインを使うにはCanvaの有料プランへのアップグレードが前提です。すでに別のサービスでドメインを取得している場合はそれを接続でき、Canvaのドメイン検索機能から新たに取得することもできます。
独自ドメインを持つことでブランドとしての統一感が高まり、LPのURLをSNSのプロフィールや名刺に掲載する際も見た目がすっきりします。副業やスモールビジネスが軌道に乗ってきた段階でドメインの取得を検討するのも一つの進め方です。
ドメインの取得・管理自体に関しては、CanvaではなくムームードメインやGoogle Domainsなど別のサービスで取得してCanvaに接続する方法もあります。
インサイト機能で公開後のアクセスを確認する
Canvaには公開したLPのパフォーマンスを確認するインサイト機能があります。アクセス数・国別閲覧数・デバイス別閲覧数・トラフィックソース・リンクのクリック数を確認できます。
ただし、クリック率や滞在時間などのより詳細なデータはCanvaのインサイト機能では取得できません。詳細な分析が必要になった場合は、GoogleアナリティクスなどのツールをCanvaのLPと組み合わせる方法もあります。まずはCanvaのインサイト機能で大まかな傾向を把握しながら、LPのテキストや画像を少しずつ改善していくとよいでしょう。
CanvaのLPで注意したいデメリットと対策

Canvaを使ったLP制作には多くのメリットがある一方、注意しておきたい制限もあります。使い始める前に知っておくことで、実際の作業中に「思っていたのと違う」と困る場面を減らせます。
SEOには不向きな構造
CanvaのLPは、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)と比べるとSEO(検索エンジン最適化)に弱い傾向があります。検索エンジンから自然に訪問者を集めることを目的としたページには向かず、主にSNS・広告・メルマガなどからの直接流入に向いています。
副業や個人ビジネスでCanvaのLPを使う場合は、InstagramやLINE公式アカウントの固定リンク先として使う、メルマガ読者への案内ページとして使うなど、SNS経由の集客と組み合わせるのが実態に合った活用方法です。SEOで継続的にアクセスを集めたい場合は、WordPressなどのブログを別途用意するとよいでしょう。
フォームの直接作成には対応していない
Canvaはデザインツールのため、問い合わせフォーム・申し込みフォームの作成・埋め込み機能は提供されていません。フォームが必要な場合は、Googleフォームやform.runなど無料で使える外部サービスでフォームを作成し、そのURLをCanvaのボタンにリンクとして設定する方法を取ります。
この方法であれば、フォームへの回答はGoogleフォーム側で受け取れるため、管理も比較的シンプルです。フォームのデザインをCanvaのLPのカラーに近づけたい場合は、フォームサービス側のカスタマイズ機能を活用するとよいでしょう。
向き:SNS集客・個人ビジネスの告知・イベント申し込みページ・無料プレゼント配布ページ
向かない:SEOで検索上位を狙うページ・複雑なフォームが必要なページ・EC(ネット通販)サイト
スマホ表示のズレに注意
Canvaのテンプレートの多くはスマホ表示に対応していますが、テキストの折り返しや画像の配置が意図通りに表示されないケースがあります。ファーストビューの文字が長すぎて2行になってしまう、画像が切れて見えるといった問題が起きやすいです。
公開前にモバイルプレビューで確認し、必要に応じてテキストを短くしたり、セクションの高さを調整したりする作業が必要です。スマホでの表示品質はLPの印象を大きく左右するため、特に念入りに確認しておくと安心です。
データが重くなりやすい点にも注意
画像や動画を多用するとCanvaのデータが重くなり、編集中の動作が遅くなったり、公開後のページ表示が遅くなったりすることがあります。使用する素材は必要なものに絞り、不要な要素は削除するとデータを軽く保てます。
外部のツールであらかじめ画像を圧縮してからCanvaにアップロードする方法も有効です。ページ表示速度はLP閲覧者の離脱率に影響するため、特にスマホ環境での表示速度は意識しておくとよいでしょう。
副業・在宅ワークでCanvaのLPを活用できる場面
Canvaで作ったLPは、副業や在宅ワークのさまざまな場面で活用できます。具体的にどのようなシーンで役立つか、活用例を整理します。初心者でも明日から試せる粒度のイメージをお伝えします。
ハンドメイド・作家活動での活用
ハンドメイド作品の販売やオーダー受付ページとしてCanvaのLPを活用できます。Instagramで作品を投稿し、プロフィールのリンクにCanvaのLPを設定することで、商品説明・価格・注文方法・作家プロフィールをまとめてお知らせする導線が作れます。
CanvaはInstagramなどSNSとの親和性が高く、同じテンプレートのカラーや素材をLPとSNS投稿用バナーに統一することで、ブランドとして一貫した見た目を保てます。販売ページはminneやCreemaを別途使いつつ、LPはそこへの誘導ページとして機能させるという使い方も実践されています。
オーダー品の注文受付はフォームを外部サービスで作成し、LPのCTAボタンにリンクを設定しておくだけで基本的な受付フローが完成します。
オンライン講座・コーチングの告知ページ
Zoomを使ったオンライン講座や1対1のコーチング・カウンセリングサービスのLPとしても使いやすいのがCanvaです。講座の内容・受講料・日程・講師プロフィール・受講者の声・申し込み方法を1ページにまとめることで、DMや告知投稿からスムーズに申し込みにつなげられます。
参加者の声(お客様の声)セクションは信頼感を高める重要な要素で、Canvaのテンプレートには「レビューカード」スタイルのセクションが用意されているものも多くあります。まずはテンプレートのレイアウトを活かしながら文章を差し替えるだけでも十分に機能するページが作れます。
無料プレゼント配布・LINE登録の誘導ページ
「無料PDFプレゼントと引き換えにLINE公式アカウントへ登録してもらう」という仕組みを持つ女性起業家の活用例が増えています。この場合、CanvaのLPに「無料プレゼントの内容説明」と「LINE登録ボタン(LINEの友だち追加URLにリンク)」を配置するだけで、シンプルな誘導ページが完成します。
PDF資料自体もCanvaで作成できるため、LPのデザインと統一したビジュアルで資料を作り、まとまりのある世界観を演出することができます。LINE公式アカウントの友だち追加URLはLINE公式アカウントマネージャーから取得できます。
- Canvaで作ったLPをInstagramプロフィールリンクに設定するだけで集客導線が完成する
- 申し込みフォームはGoogleフォーム等の無料サービスで作成し、CanvaのボタンにURLを貼り付けるだけで連携できる
- 無料プランでもcanva.siteドメインでLP公開が5件まで可能
- スマホ表示のズレは公開前にモバイルプレビューで必ず確認する
- SEOには不向きなため、SNS・LINE・メルマガからの流入と組み合わせて使う
まとめ
CanvaのLPはコーディング不要で、テンプレートを選んでテキストと画像を差し替えるだけで制作から公開まで完結できるツールです。
まず公式サイト(canva.com)にアカウントを作成し、「Webサイト」カテゴリーからランディングページ用のテンプレートを選んで編集を始めてみてください。初回はテンプレートをそのまま活用し、テキストの差し替えと画像の変更だけに絞ると、短時間で完成まで進められます。
副業や在宅ワークでの集客・告知に使えるツールは増えていますが、まずは1つ形にしてみることが何より大切です。Canvaのシンプルな操作性は、デザイン経験がない方でも動き出す一歩を後押ししてくれます。

